2025/5/12
#生活ロギング 2025/5 2025/5/13 - 2025/5/11
読書記録
『中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)』
『街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)』
『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』
後で読む 読む・書く・考えるのトライアングル|倉下忠憲
後日書く WRM 未達の言語運用能力 / ボトムの檻に囚われる / できる人のノウハウの刃
/rashitamemo/2025/5/12
システムは内部に「仕組み」を持っているので、外部から直接変更することはできない。外部からの働きかけで、変化の作用が「内部」で起きることを期待するしかない。それは他者についても自分についても同じ。
自分は相手をすぐに変えられないし、自分は自分もすぐには変えられない。
そして相手も自分もすぐに変わらない以上、組織やチームもすぐには変わらない。
ただの随筆ですが、この事実を認識するまでにずいぶん遠回りをしてきたような気がします。
むかしは夏休みに入って計画を立てたら、そこからきちんと計画どおりこなせるような自分になれたような気がしました。
もちろんせいぜい1週間も持たずに数日で計画倒れしてしまうわけですが。
そして正直にいえば、いまでも自分は自分をすぐに変えられると思うときがたまにあります。
例えばダイエットとか(いま僕はおもむろにお腹周りをさすりました)。
無論すぐには変わらないし、もとに戻るし、何なら変えようとした事実を忘れています。
でも社会人とかおとなとか親とかをやっていると、いろいろ変えていかないと行けないことも出てきます(いまは痩せねば)。
自分を変える場合でも同様。直接するのではなく、好ましい行動が少しでも増えるように環境を整える。気長に待つ。意識としての「自分」にできるのは、好ましい方向に向けて「方向づける」こと。その姿勢は、「耕す」(カルティベイト)や「育てる」とつながる。
ダイエットをするために『好ましい方向へ「方向づける」』とはなにか。
まず、痩せようと決心をすることではないです。意識を新たにすることはもう無意味に等しいです。
むしろ意識をすることは行動へ直接アプローチをすることです。そうではなくて『体重が減るような環境』を整える。
たとえばコンビニへ行く時間帯に会議を入れる
間食のおやつに代わるヘルシーな食物をあらかじめ準備しておく
体重計に乗るだけでスマホと連動して記録されるようにする
ほかにもいろいろありそうです。とにかく『体重が減るような環境』という新たな視点で考えてみます。
(高尚な感じのシステム論が巷のダイエット話に着地してますがこれも一興)
システムで捉えるということは能動と受動の両方を捉えること(つまり中動態的な視点になる)
いま読んでいる『中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)』につながる話。
ここでは意志 vs システムが能動態 vs 中動態の構図になっていそうです。