性の発達に関する心理学研究においてジェンダーアイデンティティはどのように概念化されてきたか
1. 子どもが自らを男性か女性として自覚する典型的発達プロセスを探究するライン
DSD は、性別二元論に疑義を呈する役割を負ってきた ジェンダーアイデンティティとの関連で言えば,染色体の性と生殖器の形態との間に不一致がある性分化疾患を持つ DSD 者のジェンダーアイデンティティの転帰において,出生時の性別割り当ての影響の強さを示唆する報告がある 生物学的要因のみがジェンダーアイデンティティを決定するのではないことを示唆してきた
このように,DSD 者のジェンダーアイデンティティ発達研究は,ジェンダー・アイデンティティの概念を生殖器の定義,すなわち生物学的性別から遠ざける役割を果たしてきた(De Vries et al., 2014)
「割り当てられた性別に嫌悪感がある,あまりない」「違う性別になりたい,既になった」「手術を必要とする,しない」など,自己の捉え方や社会との折り合い方は様々なサブグループを内包する
身体的・社会的移行を望む人々の呼称