北朝鮮の社会主義化
北朝鮮の社会主義化
1948 年の建国以前に、北朝鮮臨時人民委員会 (委員長 : 金日成) の政策として男女平等政策
日本帝国主義支配下の封建的慣行の是正、家父長制に対する社会主義化のひとつの挑戦
親族組織の解体
親族組織は家父長制の基盤であり、金日成を父とするひとつの家族国家を作るには邪魔
1946 年には北朝鮮民主女性連盟が組織された
1951 年には北朝鮮民主女性同盟と改称
国家建設に女性を動員していくために大きな役割を果たした
1958 年、農業の共同化が完成
家族農業などは家父長制のもと女性が働くことになるため、女性の労働力化を進めるためには家父長制的秩序から女性を引きはがす必要がある
個人の商工業、手工業なども協同組合化
託児所、幼稚園の建設が急ピッチで進められた
1956 年と比較して、1960 年の託児所数は 34 倍
女性の労働力化という点だけでなく、次世代の労働力を家族からある程度切り離して国家で管理するという点でも大事
このように、1950 年代後半までの時期は社会主義の公式的な女性の労働力化の推進がなされた
男女の別なく労働力として活用
そのために支障となる家族・親族組織や家族経営の組織は解体していく
関連 : 社会主義型は女性の労働力化を強く推し進める
1975 年からは 11 年義務教育制 (北朝鮮)
5 歳児以上が対象
参考文献
東アジアの家父長制 ― ジェンダーの比較社会学