『貧しき人びと』
『貧しき人びと』(まずしきひとびと)は、ロシアの小説家フョードル・ドストエフスキーの処女作で、1846年に出版された中編小説です。ペテルブルグの裏町に住む50歳に近い小官吏ジェーブシキンと薄幸の娘ワルワーラとの往復書簡の形で進められる物語です。
物語は、二人が毎日手紙で励ましあい、貧しさに耐えているところから始まります。互いの存在だけを頼りに社会の最底辺で必死に生きる二人に、ある日人生の大きな岐路が訪れます。
『貧しき人びと』は、19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠であるドストエフスキーの絶賛を受けた処女作です。しかし、1849年に空想的社会主義に関係して逮捕され、シベリアに流刑されました。