香炉峰の雪
中宮定子の謎掛け「香炉峰の雪はどんなのでしょうね」に対し、清少納言がさっと格子を上げさせたエピソード
中宮の漢学の造詣の深いこと、作者自身がすぐに思い当たったこと(そういう人材を侍らせる中宮の徳)、滞りなく中宮の意に応えたこと、などがないまぜになった章段
遺愛寺の鐘は枕を欹てて聴き
香炉峰の雪は簾を撥げて看る
雪の多い季節になってきましたね。思い出すのは「香炉峰の雪はどのようなものでしょう?」と尋ねた定子に対し、清少納言が白居易の詩を元に簾をあげて答えたという『枕草子』の逸話。同じ話が鎌倉時代の説話集『十訓抄』にも載っています。挿絵には簾をあげる様子が。
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