ももつたふ磐余の池に鳴く鴨を、今日のみ見てや、雲隠りなむ
『萬葉集』
巻三・四一六
朱鳥
元年(686)十月三日、
大津皇子
の処刑にあたって「臨死時作歌」。
作者は
大津皇子
。
前日に謀反の疑いで捕えられた。この日に
訳語田の舎
で自害、二十四歳没。妃
山辺皇女
が殉死。
天武天皇
が崩御したのは同九月九日。
謀反の発覚から刑死までの経緯は
『日本書紀』
巻第三十(
持統天皇
)に詳しい。
2021-12-11 20:45