なかなかに消えは消えなで埋み火のいきてかひなき世にもあるかな
作者:権僧正
永縁
『新古今和歌集』
巻第六・冬歌689
なかなかに消えは消えなで埋み火のいきてかひなき世にもあるかな
「消え」と「
埋み火
」が
縁語
埋火
の「いき」ってなんじゃろな
埋み火
の別名にいけび(生火)があるように下二段の「生く」とつながる
生け花の「生け」
埋火のいきてうれしと思ふにはわがふところにいだきてぞぬる(
『落窪物語』
巻二)
消えも消えずに長らえているが、埋み火のように生きたところで甲斐のない世の中であるなあ
2022-10-16
23:43