『萬葉集抜書』
萬葉集抜書 - 岩波書店
(著)
佐竹昭広
出版社 :
岩波書店
(
2000/12
/15) ISBN:4006000340
古典研究は,ことばの解釈を越えて,そこに籠められた精神,その時代の世界観の理解にむかわねばならない.
萬葉語
の特質の精密な考察に加え,
言語学
・
意味論
・
心理学
等の研究成果を幅広く吸収することにより,
萬葉人
のことばと思考の結びつきを解明し,
古代語
と萬葉集研究史上に新しい地平をひらいた著者の代表的論文集.
大谷雅夫
〈解説〉
収録論文
萬葉・古今・新古今
枕詞
・
序詞
万葉集の表現は具体性に富む
不経済な言語使用
「われ」の明示
「見ゆ」「聞こゆ」「思ほゆ」の多用
後代の「見ゆ」表現の変貌
「
われ
」に「見え」た外景把握
春過ぎて夏来るらし白拷の衣干したり天の香具山
春過ぎて夏来にけらし白たへの衣干すてふ天の香具山
原歌の生命を損じ失ったもの、得たもの
「見ゆ」の世界
古代の言語における内部言語形式の問題
古代日本語における色名の性格
語彙の構造と思考の形態
意味変化について
意味の変遷
和語と漢語
五七五七七
「都」「曾」の或る場合
訓詁の学
人麻呂の反歌一首
海路の歌二首
調使首見屍作歌一首
「諍」か「浄」か
萬葉集本文批判の一方法
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