『プラグマティズムの思想』
9.11以後、アメリカの思想は変貌してしまったのか。ピルグリム・ファーザーズから現代まで、弛まず築き上げられてきたアメリカの伝統思想は、さまざまな人種の移民により形成されてきた社会ゆえに、一つの原理によって統一する一元論ではなく、相互に違った価値観を認めあう多元主義であった。それは、「体系を排すること、眼前の事実を重視すること、物事の理由を権威にたよらず独力で探求し、結果をめざして前身すること、定式をとおして物事の本質を見ぬく」プラグマティズムである。パース、ジェイムズ、ミード、デューイ、モリス、ローティーなど、その思想の展開とこれからの可能性を探る。 目次
現代アメリカ思想の背景
プラグマティズムの登場
パースの「探求」と真理
パースと記号論
パースの「アブダクション」と可謬主義
ジェイムズと真理
ジェイムズと宗教
ジェイムズの「純粋経験」と多元論
ミードの「社会的行動主義」と言語論
ミードと自我論
デューイの「道具主義」と教育論
デューイと真理と宗教
デューイと善と美
モリスの思想とクワインの思想
ローティーのプラグマティズム―全体をふりかえって
雑感想:ジェイムズがプラグマティズムを世に広めた、その発想の元はパースのプラグマティズム、でも両者には違いがあってあとからパースもツッコミを入れている(プラグマティシズムと名前を変えている) ジェイムズが独自の知見を入れている
この独自の知見ってなんだ?
p.137参照
プラグマティズムの指し示す範囲ってかなり広く、人それぞれに「プラグマティズム」があるみたいcFQ2f7LRuLYP.icon
よくわからんが
「真理観」なるものがキーになるらしい