初体験、どうやった?
布団に潜り込んだ静が、いたずらっぽい笑みを浮かべて僕に訊ねた。
「最高やった」
僕は正直な感想を言うた。
静は僕が気持ちええと思うことをたくさんしてくれたし、させてくれた。
静の体は見とれるほどきれいで、神秘的やった。
静はウフフと笑うた。
白くて華奢な手が、僕の胸に触れた。
「僕も最高やった」
静は手のひらで僕の胸をなでながらほう言うた。
僕を喜ばせるには十分すぎる一言やった。
「気持ちよすぎて、意識が飛んでしもた」
静の言葉に、僕はそのときの光景を思い出してまた興奮した。
「こんなん初めてや」
静は恥ずかしそうに頬を赤らめた。
僕やって、初めてや。静がぐったりしたときはちょっとびっくりしたけど、僕でほんなに気持ちようなってくれるん、嬉しかった。
僕は静の顔をなでた。静の肌はすべすべしとった。
「僕の中が、遥の形になってしもうたよ」
静の唇から、熱い吐息が漏れた。
ほんなこと言われたら、何度でも確かめたくなるよ。
僕はずっとこうしたかったんやろな、ずっと静を抱きたかったんや。
初めて見た日から、ずっと。ずっと静が好きやったんや。