今年の僕の誕生会も焼肉でええかな?
静を連れた円は、遥と和を呼び出して自分の誕生会の予定を立てていた。
「焼肉行きたい!めっちゃ行きたい!」
はしゃぐ和に対して去年と一字一句たがわず同じセクハラ発言をする円を見て、遥と静は顔を見合わせてため息をついた。 「毎年自分の誕生会を自腹で開いていくスタイルはすごいな」
遥が笑いながら言うと、静もうなずいた。
「東雲さんの誕生会やったら、僕らがなんかしてあげた方がええんちゃうかなと思うんですけど」
静の言葉を聞いて、円は首を横に振った。
「何を言うとん。みんなが一緒においしいもん食べてくれるんが一番嬉しいわ」
優しく円が言うと、静は安心したように笑顔でうなずいた。