プロシューマー
文明評論家アルビン・トフラーが「第三の波」(中公文庫、1982年 asin:4122009537)で提示した概念で、Producer(生産者) + Consumer(消費者)をあわせた造語。脱工業化(ダニエル・ベル)し、情報・サービス産業が隆盛していくなかで、生産者と消費者の垣根は次第に薄れ、消費者は自分たちで消費するものを自ら生産していくようになるだろう、と予言。
このプロシューマーの議論は、情報社会の市民像としていくたびも参照されてきた。情報化が進み、個人の生産・コミュニケーション手段がエンパワーメントされることで、既存の大企業や行政に縛られることのない自由な生産・消費を言祝ぐ象徴的なタームであったといえる。