Web × IoTの未来と可能性:オープンスタンダードで作る新しい価値
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ポイント
IoTとはモノ(現実世界、形のある何か)がインターネットを介してつながる(Connect)、はたらきかける(Interact with the Physical World)
データ収集・蓄積だけでなく「データの共有と活用」それらを繰り返し改善し続けることによって新しい価値を創造する
〜ここからWebとIoTの話〜
Web × IoT = Web of Things (WoT)
Webは「オープンスタンダード」
"This is for everyone"
― Tim Berners-Lee (@timberners_lee)
利用者は蚊帳の外ではない!
一般的なIoTのイメージ
スマートスピーカーようなデバイスの「利用者」
「単なる消費者」に過ぎない
⇆ Webは利用者が開発に携われる!
オープン
例えば、HTMLやCSS、JavaScriptなどはオープンな仕様
無償で閲覧可能、誰でも参加可能、自由に実装可能
具体的な事例: W3C WoT (Web of Things)
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IoTプラットフォーム同士の通信のためのオープン・スタンダードを目指している取り組み
「オープン・スタンダード」
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Webの登場が世界に大きな影響を与えた
情報へのアクセスの民主化
例: SNS
電子商取引の普及
例: Amazon、PayPal
ビジネスが国境を越えて、個人でも簡単にビジネスを始められるプラットフォームが整備され、起業の機会が拡大
開発のハードルが下がって裾野が広がりスタートアップが台頭
例: ニコンの時価総額を超えたGoProの事例
例: トヨタの時価総額を超えたテスラの事例
個人でもアイデアを形にできるようになっている!
技術に詳しい人だけでなく、誰でもアイデアを形にしたり、身近な問題を自分で解決できるように
テクノロジーの本質は、皆さんがいかに世界を作っていくかにかかっている
だから、作ろう。
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〜 ここから IoT の話 〜
歴史
1999年 ケビン・アシュトン
"Internet of Things" を提唱
無線ID (RFID) タグ専門家・研究開発と標準化に貢献
2010年代
ハードウェア技術の民主化が進む
オープンソースハードウェアの普及
2015年 RISC-V
自由でオープンな命令セットアーキテクチャ
開発のハードルが下がったことによってスタートアップが台頭
ニコンの時価総額を超える
2024年 IoTデバイスの数 … 188億台以上
(去年) 2023年 … 140億台以上
2030年には1.8倍254億台になる予想
関連するキーワード
自動化
みえる化
AI
自動化
例:
https://www.youtube.com/watch?v=C5GpegpUkuk
部分的な自動化: セルフレジ
みえる化
例: ヘルスケア
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活用事例
背景: トヨタ生産方式 → カンバン → アジャイル&リーン開発方法論
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AI
例: 機械のメンテナンス予測
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背景: AI開発競争
2024年 ChatGPTの月間訪問者数が37億に達し、世界で最も利用されているウェブブラウザであるGoogle Chrome(約34.5億ユーザー)に匹敵する規模にまで成長
構成要素
センサー
物理量→データ
温度・湿度
照度
地磁気
距離
加速度
電圧
… など観測可能なあらゆる物理現象
アクチュエーター
データ→物理量
モーター … 力学的エネルギーへの変換
形状・用途
歯車・車輪 ⚙
プロペラ
バルブ
ライト … 光エネルギーへの変換
LED
OLED
蛍光灯
液晶ディスプレイ
ヒーター … 熱エネルギーへの変換
インターネット
スマートフォン📱
パソコン💻
IoT開発の現場
何かモノを売って終わりではなく、サービスを提供し、データを活用して価値を高めていく時代
〜ここから現代の開発の現場の話〜
世界は不確実
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将来ほど予報円が大きく予測困難
開発は不確実
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図の出典: Barry W. Boehm (1984) "Software Engineering Economics" doi.org/10.1109/TSE.1984.5010193 Fig.3
横軸: 開発フェーズ/縦軸: 見積もり時コストと実際のコストとのギャップ
将来ほど予測困難
開発コスト
価値
「価値」
製品やサービスとしての価値
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図の出典: 狩野紀昭 (1984)「魅力的品質と当たり前品質」をもとに改変して作成
開発したサービスによって実際の利用者の役に立つにはどうすればよいか
極めて難しい問い
だが、確実に言えることは、ソフトウェアのみならず開発の現場では、従来のような、大規模で、マニュアル化されていた、重たい開発方法ではなく、利用者が求める形に少しずつ・繰り返し・素早く適応する開発方法に技術の進展とともに移り変わっている
「とりあえず始めてみる」
大切
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