テーマ1:コミュニケーション
私たちは日々、立ち話や共同作業を通して知識の創造や伝達を行っています。そういったとき、話し言葉だけでなく、視線、表情、身振り手振り、立ち位置の変化、うなずきや相槌など、様々な情報が我々の身体から漏れ出しています。そういった情報から互いの意図を読み取って、私たちは自然に発話の交替をしたり、会話グループへの参加や離脱を実現しています。よくよく考えると、これはすごいことです。
本研究テーマでは、そういった人間が当たり前に行っているコミュニケーションのメカニズムを理解して「辞書と文法」を構築したり、新しいコミュニケーションツールを実現することを目指します。
最近の取り組みを箇条書きすると以下のようになります。
グループディスカッションに話題提供するオンラインボット
具体的な取り組みとして、会話時の非言語情報センシング(モーションキャプチャ、視線計測等)、ライフログ、オンライン上のチャット情報等を利用して、我々のコミュニケーションを計測し、数理的なモデルによる分析・理解を目指します。また、社会活動計、オノマトペカメラ、場を読むロボットなどの応用システムの開発にも取り組みます。