聖力
祈る心を要因、引き金とする奇跡にも似た力。聖職者であれば誰でも持ちうる可能性があり、ある程度まではその敬虔さ、修練により成長可能ではあるが天分によって力の強さは凡そ決まっている。
男性に比べ女性の方が聖力の強い傾向があり、教会においては5歳を迎える時にその力がどれ程かを試験する。
試験方法は主にその総量、形成技術を見るという点から光の翼を出すというもの。参考までに、一般的な修道女で2~3枚であり聖女メルシアの翼生成数は10枚。聖女の器は7枚以上を目安としている。 また聖力は主にその効果として傷の治療や枯れた土地への富、霊体の一時的な召喚、飛行技術など多岐に渡る。力の強い者や技量次第では天候の操作や異門の生成、事象の固定化の生成なども。 本来、祈りの心を起点とする点から人を傷つけるなどの戦闘行為には不向きだが修練の仕方によっては光の刃の生成や防御結界の作成なども可能。しかし、治療と言っても欠損した肉体の再生など死んだ部分に関する効果は無い。
祈る心には受け取り手が必要であり、同様の理由から聖力をもってしても死者の蘇生は不可能である。
これらの使用にはその使い方に応じた精神力を使用する。祈る心とは誰かを気遣う心であり、それを具現化するに至るという事は相応の疲弊がつき纏う。
嘗て存在した聖女の死因は過労死である。