人工異能
異能が脳と精神の異常であるのならば、それを人の手に降ろすことは可能なのだろう。
『脳とは、電気信号を発する無数の神経細胞で形作られたネットワークであり、思考や感情を左右し得る』と仮説を立て逆手に取り、脳へ一定のパルス信号を打ち込む事で疑似的に偏執による異能の再現を可能にしたもの。
人工的に発症させられた異能は、異能本体が持つ発症者への偏執に偏執させる人格・思想操作も相まり概ね通常の発症者と同じ症状を発露するが、異能による肉体代償・異能代償は従来よりも大きなものとなっている。
現在はまだ人工での発症が完全には安定していない事から試験的な運用に留まり、上記技術も風の噂程度のものとなっている。