歳をとるといいことのひとつは
歳をとるといいことのひとつは
別に、今生の生では、向上しなくてもいいや
残り半分の人生が、このレベルの「快/苦」のバランスで維持できて、特に文句はない
と思いやすくなったことだろうか。
「もう、これ以上、成長も変化もしてやるもんか!」
子供の頃は、視力が落ちたとかニキビが一つ増えたとかごとに悲嘆にくれたし、若者になっても「内向的な性格のままたと、友達が作れなくて、将来は暗いよ」と言われれば感情が追い立てられたものだったのに。
「あなたは、何にでもなれる!」というのが呪いのように響いていた。
そこに必要なコストやリスクと、かかる時間と、そこにまつわる「運」の要素が見えるくらいに、人生の経験は増えてきた。
そうなると、相対的に、今の人生の延長線は、そう悪くない。
そして、
人生の主人公はすでに私ではない感がある。
子育てをしていると。
このへん、「結婚してしまえば、それ以上恋をしなくてよくなる」楽さに通じるものがあるかもしれない。
まあ、身だしなみとか気づかいとかそういうものは必要だとして残るにしても、
自分から思いの傾きを傾けたり、小さなサインに気づかなきゃと思ったりする必要はなくなるよね。
40代。まだ肉体の衰えはそれほど顕著ではなく、親の介護やお墓の心配は目の前というほどでもないのだけど。
タグ 生老病死、老い、救済、苦悩、このままじゃダメだ、焦り、不安
なお、タイトルは『ハウルの動く城』のセリフ、「歳をとっていいことは驚かなくなることね」より。長期計画、40歳、人生の主人公
from 20190117-20190123