強い悪の強い思想
悪人たちのボスの、さらなるボスで、
人格的にもすごく悪く、かつ集団の倫理を悪く染めて維持できそうな妥当さが感じ取れ、かつ集団としてもすごく悪いことを引き起こしそう、というのってないよね。
「さすがはアニキっス!」
みたいな。
悪って、所詮は人間を、共同体の中で評価したときの価値観であって、人智を超えて被害の大きそうなものに、善とか悪とかない。
つまり、悪ければ悪いほど弱い(弱そう)という構図が成り立つ。 「部下にすら残虐」だったりなんかしたら、部下がいなくなっちゃって、こっちが苦労しなくても、自壊してくれそうだし。
愉快犯?
自分勝手を奨励?
人体実験とか、兵器を作るために領民を奴隷労働とか?
DIOとか。ムスカとか。バーンとか。
でも、あれは最終的には個だから描けるところがある。 「うちの会社、ライバル会社に比べて業績ヤバイから、DIO様をCEOに迎えようぜ」とはならないよな。
「『強い』思想」ではない。