二種類の知の体系
二種類の知の体系
D&Dのインテリジェンス(魔術師)とウィズダム(僧侶) プラトンとイソクラテス。
ウィズダムというのは、たぶん「思考の必要な難易度の高さの未知に向かう選択肢分岐で、決定する能力」みたいな感じだろうか? 【知識の多さと……】、 みたいなことを言ったときに、色々なことを人は想像すると思う。
もう少し洒落込んで
論理性
問題発見力
……、みたいなことを言うかもしれない。
私は、そこに「判断力(決定力とほぼ等価の概念として)」を置いて考えたいのだと思う。不可知の未来。 変数や項数が多すぎて、最適解(を求める方法)の見つからない問題としての社会
ブラックスワンの潜む未来
ikkiTime 2018/07/12 20:46
《二つの流れを〈厳密知の流れ〉と〈実践知の流れ〉と呼んでおこう。》
《イソクラテスは、常に妥当する厳密な知に対し、別に知のあり方を指摘し、擁護する。というのも、普遍妥当的な知は常に/すべての場合に得られる訳ではなく、また得られるにしても好機(カイロス)に間に合わないことが少なくないからだ。
※日常の行動や発言についての判断は、普遍妥当的な知が得られないか、得られたとしても間に合わない好例である。
厳密知が得られぬ場合でも、賢明な判断は可能であり、そうした判断が可能となるよう訓練することもまた不可能でない、》
《 イソクラテスは、「教養ある人」とはどのような者であるかと自ら問い、概ね次のような解答を与える。すなわち「教養ある人」とは、よき思慮・賢慮(プロネーシス)を持った者であり、それ故に彼はすべての実際的行動・実践を立派に行うことができるはずである、と。このよき思慮(プロネーシス)こそが、イソクラテスが希求すべきとする知に他ならない。》
《数学のトレーニングの中で、鍛えられ培われるだろう力、すなわち「空論にちかいまでに詳細な議論と、現実遊離といわれるくらいの高遠な思索」を行いまたそれに耐える力なしには、プラトンが希求すべきであるとする普遍妥当な知は獲得できないと、考えられたからである。》
《物事の好機(カイロス)によく注意を払い、大抵の場合にそこから結果するものを見定めようと努めるものは、もっともよく好機(カイロス)を把握する。この、よく好機(カイロス)を把握する力が、言論の錬磨のうちに育てられるであろうドクサ(健全な判断)であり、そして人間生活や人間の活動についての知である思慮(プロネーシス)は、このドクサの作用に他ならない。
ここには、後に人間的教養・人文的知と呼ばれることになるだろう知のあり方がある。》
《1.Inventio(発見・発想) 主題をめぐる問題点を見つけだし、論証の材料や方向を見つける技術。
2.Dispositio(配置・構成) 発想によって見いだされた内容を、適切な順序に配列する技術。》
《懐疑を通じて到達する明晰判明というデカルト的原理では、蓋然的知識は峻拒される(プラトンが真理そのもの(善そのもの)への接近を学の課題として定め、それに満たぬものを切り捨てたように)。しかし、人が生きる現世は、そして、それが積み重なってできる人間の歴史は、蓋然的にしか知ることができないのではないか(デカルト自身、日常生活では懐疑を止め、常識にしたがって生きるよう勧めたように)。》
ikkiTime 2018/05/30 18:36
ikkiTime 2018/05/30 18:36
面白かったw
ikkiTime 2018/05/30 18:35
"「ヴェスターラントへの核攻撃を止めたら戦争が続いて、もっと多くの人が死にますけれど?」という「正しさ」に、異を唱えられるような社会でないといけないと思う。 ラインハルトは頭がいいからこそ、"「正しさの暴走」の抑止力としての「真っ… https://t.co/G7vcn3tS3i ikkiTime 2018/05/30 18:33
"フレデリカなど実際に見捨てられた民間人や部下は、リンチのことを八つ裂きにするなり、気が済むまでぶったたく権利があると思う。自分たちの命が危険にさらされたのだから。 しかし、 "「自分が自分であるという地獄」を、銀河英雄伝説のアー… https://t.co/USbRNhu6xQ