予言の勇者というエピソード
予言の勇者というエピソード
少しずつ情報量が異なりつつ、いろいろな映画やゲームに応用されている。 『自分がこれから立ち向かっていく冒険や挑戦が、あらかじめその土地や文化の人たちに伝承されていて、崇められていて、それに迎えられる形で応援され、認知されて有名な状態になる感じ』。大変心地よい。
それだけではない。
わかりにくい言葉のフレーズで、次に何を試してみればよいか、どんな助けが得られるかなどの指針をもらえたりもする。
でも、我に帰ると、「あれ? なんで昔の人がそもそも未来を知ってたんだ? というか、あらかじめ災厄を知っていたなら、それが起きないように伏線潰しをしといてくれたら済んだんじゃない?」とか「なんで、都合よくラスボス戦に使える強い武器が用意されているんだ?」「というか、昔の人の方が強い武器を用意できる能力があったっていうのは、どういうこと?」みたいな疑問も浮かぶようになってしまう。 という訳もあって(たぶん)いろいろなバージョンが現れる。
巨神像
10人の外国人
建国の頃からの予言で、外国人である自分たちのことと、解決のヒントが伝えられている。
なぜその予言が予知されたのかは不明だよね。
巨神像については、ファンタスティックな予知ではなく、文明史観的な見通しとして考えられなくもない。
勇者の武具
勇者の子孫(血筋)
予言にあるのは血筋だけだけど。その世界は昔にも別の魔王がいて、それを倒した勇者の子孫が、今回も倒してくれるだろう、とお告げする。 実は、過去の伝承と今回の予言は切り離されている。ただ、過去の勇者がいるから、彼が使った神秘的な最強武器にも箔が付くわけだ。
復活する魔王
勇者の子孫(血筋)
勇者の武具
上記に似ているけど、ラスボスが伝承と同じ。その代わり、今世の予言はない。
伝説の勇者の子孫が、伝説の勇者と同じ才能を持ち、役割を引き受けてくれそう、という期待感が大義名分となって、人々に空気を作ってくれる。
勇者の武具については、ある意味、100年前の伝承がログでありケーススタディになっているというだけなんだよね。直接的には。
復活する魔王
勇者の武具
実は時間軸が3つ以上ある。古代人文明、直近の敗戦と抑え込み、そして今の冒険。
魔王というかガノンは何度もよみがえり、その地に災厄をもたらしてきた。
で、古代人はうまく使えた強力武器を、次の復活の時のために残しておいてくれた。
で、100年前の記録を伝えてくれている人から、結構具体的な指針(ここへ行けばこういうものがあるはず、とか次はここへ行ってくれとか。さらには、主人公にとって、こういう因縁があるよとか)
で、そういう戦力のもう一段階上位の設定として、古代文明がある、と。