『暗黒竜と光の剣』
『暗黒竜と光の剣』
ファイアーエムブレム (FE)は、ツーとかスリーとか、連番が振ってなくてサブタイトルで区別するので、作品名がめちゃ長いな、どうでもいいけど。
私は外伝(第二作)から入り、初代を後でやって、その後、紋章、聖戦までやったけど(聖戦は第二部がクリアできていない)、なんだかんだで初代が1番いい印象で残っている気がする。
シビアでハードなゲームに思われるけど、それはゲームルールの部分だけで、ストーリーの大筋は王道で、シナリオ各部に埋め込まれた悲劇性はスパイス程度でしかないし、ゲームバランスもそれほどカリカリではない(あらかじめ、兵科や武器のパラメータ、各キャラの成長率、クラスチェンジ可能かどうかなどを知ってプレイすればだが)。 ファミリーコンピュータ の表現力の中で、各ユニットの各マップ・各ターンでの最善行動を夢中で探っているうちに、「データの流れ」そのものと一体となっているかのような没入感に浸っていて、そういうことも含めて好きなプレイ感覚だった。
「攻略の中にドラマがあり、短い見せ場の中でキャラが生き生きと輝いていた」と言ったとしたら、その描写それ自体は事実だけど、リメイクのために美麗グラフィックを追加してほしいわけではないんだよな。
「思考世界のリズムゲーム」とでもいうような、判断の楽しさが本質だと私は思うんだ。
提示されている情報量は多いが、最終的には、「この人をここに動かす」という動作の積み重ねに分解されている。
それを繰り返していくのが、心地よいのだ。