20190425
《「父殺し」「母殺し」の話は、「自立」の物語であり、「罪悪感」にどう折り合いをつけていくかの物語であり、自分は「世界」をどう認識し、創造するかの物語なのだ。》 《「エデン」を追放された人間が「罪」を負ったのも、当たり前だ。
「自立」と「罪」はセットであり、そうでないと、また「世界」も生まれないから。》
『ぴあ』が出てきたあたりから一気に文化の画一化が進んだわよ。あらゆる情報が提供されるようになって、手軽にいろんなものを見られるようになったのは確かだけど。昔はほんとに好きなものを求めていくことによって情報は得られたのに、今はアングラというものがなくなってしまった。みんな普通の好奇心だけの人が土足でやってきて、なんでも大衆消費のレベルにひきずり降ろしてしまっては、ひきずり降ろしたまんまですぐにさようなら。日本人の『民主主義』の一番履き違えてるところよ。昔は分相応って言葉があったけど、今や『俺たちは平等だ。そんないいものがあるんなら俺にも見せろ、俺にも食わせろ、俺にも買わせろ』でしょ。理解できる目も舌も背景もないくせにさ。みっともないったらありゃしない