中年の物語にもとめる要素?
大人向けのマーケットに物語をプロダクトとして投入してくれない、という気持ちになることがある。 ←少なくとも、主人公が中年、ということはあまりない。
もちろん、自分の中の「中二病心」に、適度に餌を与えつつ鎮めておくために読む、というのでも別に悪くはないのだが また、昔話の聞き方のような意味で、「キャラクター一人は、人間の感情の一側面を切り出したもの」と考えれば、 別にキャラクター一人一人が「等身大」である必要はないかもしれないけど。
じゃあ、どんなドラマが読みたいのか、と言われると、それはそれで困る。感情に飢えがない。 ←晴らしたいうさがないわけではない。別の世界を知りたい気持ちや、浄化したい怨念や、いっとき現実を忘れたい気持ちはちゃんとある。
妻(または夫)に先立たれた男(女)の新しい恋とか、責任あるポジションにすでに着いてしまった人間の、ややマンネリながらもやりがいのある仕事風景とか、そんなものだけが見たいわけでもない。
渋いものが見たいわけでもない。劇的なものが見たい感覚はある。
聞きたい音楽なんかでも、あらためて考えると、歌ってほしいテーマが思い浮かばない。 かといって別に感情を撃発させたいわけではないところが、自分でも自分が難儀なところだが。
で、世間で、「大人も楽しめる」みたいに物語だと、セットやCGが豪華だったり、設定の細かいファンタジーだったり、伏線が複雑なミステリーだったりと、「物語の駆動力」とは別のところで、「大人」のお客さんにアプローチしている気がする。 自分のことを好きだ、大したもんだと思い直す契機にしたい、くらいの期待はあるわけだけど。
まあ、物語と感情の相性が良すぎるわけなんだよな。もっと魂の深いところに触れるものがあってもいいのに。