シミュラクラ現象とシミュラークル
人間(ヒト)の目には3つの点が集まった図形を人の顔と見るようにプログラムされているという脳の働き。和訳は類像現象。 人は他人や動物に出会った場合、敵味方を判断したり、相手の行動、感情などを予測したりする目的で本能的にまず、相手の目を見る習性がある。人や動物の目と口は逆三角形に配置されていることから、点や線などが逆三角形に配置されたものを見ると、脳は顔と判断してしまう。心霊写真と呼ばれる現象の多くが、これで説明できるとされている。 元来は文化人類学の用語であり、ある土地の伝統文化が滅びてしまった後、後世の人間がそれを惜しんで復活させた「まがいもの文化」を指す。 「コピー」は「オリジナル(イデア等。いっき註)」の単なる派生物ではない。例えば「地図」は、現実の領土を写し取ったもの、すなわち「コピー」であり「イメージ」であるが、領土争いがしばしば示すように、派生物であるはずの「地図」の書き換えが、現実の領土を規定してしまうことがある。派生物、類似物、二次的な模写にすぎないはずのものが、「オリジナル」であったはずの現実を規定してしまうのである。「オリジナル」とされる現実を規定するような類似物こそ、シミュラークルと呼ばれるものである。このよなシミュラークルの効果が「シミュラシオン」(シミュレーション)と呼ばれる。