クンチャン世界
『コジコジ』(さくらももこ)より。
#用語や定義のメモやクリップのページ
コジコジという物語の設定自体が、ある種物語全般に対するメタ物語というか枠物語としての設定を持っていて、あらゆる物語の主人公はこの世界で生まれて、やがて物語界へデビューする、という「生まれる前の天国」みたいな設定になっている。(だから、あらゆるキャラクターは、先輩後輩か、もと同級生みたいに繋がっていることになる)
その世界の島宇宙的に語られている世界が、表題の「クンチャン漫画界」。
クンチャン漫画ってなんだ?
クンとかチャンがつく漫画だろ 「ちびまる子ちゃん」とか「フリテン君」とかそういう物さ
クンチャン漫画界の者は みな決まって 何もできない 空も飛べなきゃ 魔法も使えない そのうえおっちょこちょいで あわてんぼうで いつも腹ペコだ それからズル賢いところもある
⇒これに、火事場の馬鹿力や友情パワーや主人公特権を付けると、バトル物の主人公になるかな?
#寅さんが嫌い 。
#のび太とぼん
この、「無能で、おっちょこちょいであわてんぼうで、食いしん坊」とか「涙もろい/情に厚い」とか、物語上の要請で定番になるキャラクターって、そこから、疎外されると、結構イライラする。
「登場する主要人物に黒人を入れなきゃならない」的なポリコレは潰してしまいたいと思うが、しかし、「理性的で、肉体よりは知で勝負し、慎重派で、友人関係には消極的で、広がるというよりは守ろうとする」みたいなキャラクターが主人公をつとめる物語もまた、どっさりと市場に供給されていてほしい、ということは思う。
アンチパターンということで言えば、「努力の主人公」を相対化する意味で、「ある程度の天才である主人公(の、苦悩?)」みたいなものも供給されていてほしいなというのもある。
「かつて魔王を倒した勇者のその後」ってのは、ある種これに類似した心象風景を持つ気はする。ハードボイルド?