『ヒューマン・ネットワーク』に出てくる住み分け問題
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上のようなモデル図が出てくる。
一つ一つの小さな正方形が居住候補地をあらわしていて、
白は空き地
黒とグレーがそれぞれ別の人種が住んでいる家だとする。
それぞれの住民は、自分の家の縦横ななめに隣接する各マスに、そのうちの3分の1以上に、自分と同じ人種の住民が住んでいてくれれば、そのまま住み続けるが、それを下回ると、ランダムにこのエリアの空地へと引っ越していく
……という条件でモデル化した、ボトムアップ住み分け実験の結果だ。
153ページに載っている。
(最終的には、黒エリアとグレーエリアにはっきり分かれた居住地ができてしまう様子が示される。誰もそれ以上の意思や指揮や陰謀があったわけでもないのに)
「3分の1以上」というのは、8マスあれば3箇所以上に、辺に隣接していた住居で、隣接地が5箇所しかなければ2箇所以上に、角に居住していて隣接地が3箇所しかなければ、1つ以上に、自分が親しみの感じられる仲間がいてくれると心丈夫だ、という基準線である。
で、最終結果は引用しないけども、直線一本で境界線を書けるほどではないものの、サイコロを転がして塗り分けられる程度にはすっきりした住み分け結果になっていた。
で、意外に恐ろしいのが、「全隣接地の3分の1以上」という条件は、(いや2分の1ですら、だけど)グレー人と黒びととが、市松模様の形で分散して住む状態は、みんな許容できるということである。
でも、自動的な流れの帰結としては、分散していくのではなく、整理が進んでいってしまう方向に事態が進む。
ここで、強引に教訓を2つ考えるとすればこんな感じだろうか。
自分たちが思っている以上の寛容とか忍耐が、市民の自発性に対して求められる、社会が善であるためには。(実際には、例えば白人は、地域に占める多人種の割合が5~20%になると、出ていってしまうんだって)
別れてしまっている現状を変えるには、クォータ制などの強制的な政策が必要になるのは、ある程度やむをえない