仕事
経験から思うこと
出会った人を大事にする
その人が偉くなって仕事をくれる
それが可能かどうかは職種による
自分の場合はかつてのディレクターから開発、エンジニアからデザインなど
その人が偉くなりすぎると発注する立場でなくなる
依存し過ぎると仕事を失う
中年の危機
下の世代が発注する立場になり、その人の同世代と仕事をするようになる
一緒に歳を取っていく仕事と、ある年齢で入れ替わる仕事がある
飲み会とかパーティ的な場に行くとそこで仕事がもらえることがある
自分の存在を思い出してもらう
誰に頼もうかと考えてた案件をもらう
大抵の人はやりやすい人とやる
ほとんどの仕事には「この人でないと実現できない」ようなシビアさはない
従業員や外注先もオフの時は顧客である可能性がある
クライアントワークや会社で仕事をすると、このことを分かってるのか?と思うような人がいる
自分のようなキャリアパスの場合は正面から転職するのではなく常に裏口を探す
グローバル企業にも(こそ?)それはある
いかに変な方法で入るかを競ってるのではと思うような人達がいる
「サードドア」なる言葉がある
いい会社のいい仕事ほど楽
お金がある
スケジュールに融通が利く
周りが優秀なのでうまく回る
いい会社なのでクライアントや外注も一緒に仕事したがって交渉事がスムーズ
うまくいくので実績になる
このスパイラルに乗れると良い
運もあるができるだけ機会は平等であって欲しい
利権化すると暴動が起きて全てを覆されるリスクがある
逆のパターンも存在するので恐ろしい
自分の実力と勘違いしないようにする
仕事が仕事を呼ぶ
とにかく何でもいいから始める
任される範囲が広がっていく
この世には名付け得ない膨大な数の雑務がある
それやるならこれもやらないといけない、みたいな連鎖が起きる
興味があることは表明しておく
自分の領域の仕事をしているだけではうまくいかない
事務作業
会食
日常的なコミュニケーション
報酬と能力はあまり関係ない
儲かってる業界・会社かそうでないかが大きい
勘違いしない
受託は受託以上にはならない
最終的な決定権、製品やサービスそのものの責任は負えない
メリットもデメリットもあるが、どこまでいってもそのプロダクトは自分のものではない
信頼を勝ち得て長い関係を結ぶか、その会社に雇われるようにする
有名なブランドの仕事は誇らしいが、そのブランドは自分が作り上げたものではない
いつか選ばれなくなる日が来る
仕事を振ってくれる人が代わる
当たり前だが誰もが自分のやりやすい人とやりたがる
クライアントの良い部分だけと取引ができるメリットもある
インサイダーになると華やかな部分以外も受け入れざるを得ない
縁故採用
自分は母と叔母が働いている保育園に通っていたこともあり、それでいいじゃんと思う
欧米的なジョブ型雇用よりも日本型のメンバーシップ型雇用の方が自分の理想に近い
そうはいっても自分は日本の会社にはあまり合わないと感じている
メンバーシップ型雇用ということを意識して雇ったり働いている人はそんなにいないんじゃないだろうか
うまく行っている時は良いが、人間関係と仕事上の関係が曖昧になると困ることもある
皆が普通を目指すから普通の競争率が高くなる
ニッチな分野でも仕事があり、競合が少なければ事業は成立する
かといってそこに仕事がないのはないなりの理由があったりもする
ビジネスマナー
ある程度ちゃんとこなせないと一定ランク以上にはいけない
プロトコルみたいなもの
会社間の取引では役職として同ランクの人間で交渉しなければならない場面もある
どっちを選んでも駄目な選択を迫られる場合がある
こういう時に正論だけをぶちかますと子供扱いされる
それなりの経営者はこういう場数を踏んできてるのでリスペクトする
仕事はなくならない
優秀な人が自分の仕事を奪うか?
優秀な人と自分の仕事が競合するとは限らない
優秀であることと、その仕事をやりたいかどうかは別
優秀であれば管理職などピラミッド構造の上層に置かれがちだが、優秀であることと管理職に相応しいかどうかは別問題
人がやりたがらないことをやる
その中にも誰かがやるべき仕事、やりがいのある仕事はあるし、それやってるからと言って優秀でないとも限らない
優秀なプログラマーであれば設計やパフォーマンスチューニングに意識が向かう
UIのインタラクションとかやってる人を知らない
優秀なデザイナーはアートディレクターになる
細かい制作は他の人がやる
しかし手を動かさないと、それに伴ってディレクションも錆びつく気がする
ある仕事に関するドメイン知識とその解決法を同じ人が持っていることが価値
伝達にはコストがかかる
なぜその作業が必要であるか話が通じやすい
好きな仕事、時間をかけてスキルを獲得してきた仕事とは違うかも知れないが、社会から見た時に自分には何かしらの利用価値があるはずだという自信
マッチングの機会も手段も昔に比べれば格段に上がっている
ピラミッド構造ではなくネットワーク構造
ネットワーク構造の中にピラミッド構造があるというのが近いか
失敗したり成功したりすると階層を移動するというよりは、別のクラスタに行く
同じことの繰り返しにはならない
高校の先生と話していて、なぜ教師になったかという流れで「同じことの繰り返しが嫌だったから」という答えが返ってきた
自分から見れば教師は同じことの繰り返しではないかと思ったが、どうやら人によって「同じこと」が指すものは違うようだ
おそらく教師も毎年生徒が変わり、役割も変わり、流行のメソッドも変わり、学習指導要領の内容も変わるので、同じことの繰り返しではない
ウェブサービスの会社にいたときに、広告業界の友達からは「同じことの繰り返しじゃない?」と言われた
その時はあまりうまく答えられなかったが、サービスの内容は有機的に変わるし、技術もアップデートされるし、規模が拡大するにつれやれることも変わっていくので、ルーティンのようでいて常に変わり続けている
むしろ広告の受託案件のように、表現や対象が異なっていたとしても役割や及ぼす影響が同じであれば、それは自分にとって「同じことの繰り返し」となる
歯医者で治療を受けていた時に歯科助手が合成した薬(?)に対して医者が「いつの時代のだよ!」と怒っていた
食生活が変わったことにより適正な配合が変化している
新しい理論や技術の登場
どの業界にもキャリアパスがあり、仕事の内容も社会の変化に対応すべく変わり続けている
クレジット、ポートフォリオは重要
仕事が仕事を呼ぶ
チームを組む場合クライアントなどに紹介する目的で使われる
似た案件、同規模の案件の実績があるかどうか
よく見かけるという印象
一緒に仕事をした人がまた別件で声をかけてくれる
関わる人が多い方が機会は広がる
担当者同士1対1は楽だが広がりがない
等比級数的に増減する
ネットワーク効果
とはいえ裏方仕事をあまり大声で言うのは気が引ける
その分の報酬はもらいたいところだが機密でもないという場合が微妙
縁の下の力持ちみたいなものではなく、ミッキーマウスの中に入ってたみたいな仕事の場合
名前が出る人やものの価値を損いかねない
著作権として自分の名前を公表するかしないかを選べる
連続的な仕事と離散的な仕事
こつこつ積み重ねれば良い仕事
ある閾値を超えないと意味がない仕事
両方大事だが、積み重ねれば良いだけなのに積み重ねない、閾値を超えなければならないのにその発想がない不幸がある
立ち上げと運用
それぞれに得意不得意があり、両方の人材が必要
あとスケールさせる人
これから
フリーランスはモラトリアムだと思っている
今はいいけど40代〜50代の時に助け合えるチーム体制を作っておきたい
若い世代に支えてもらいたいというのではなく自分は自分で価値を出しつつ、作業範囲を分担したい
一般的な会社組織では管理職になったり、それなりの裁量と権限と責任が伴う
特殊なスキルであり、いきなりはできない
同世代が偉くなって(仕事を振る立場になって)仕事をくれているボーナス期を利用して次のステップを考える
TDCとかJAGDAとか、ああいうのはどうやって出来たのか
自分たちの世代でああいう動きを起こす人は現れるか
テクニカルディレクターズアソシエーション
ジェネラティブアート振興財団
THE DESIGN SCIENCE FOUNDATION
深澤直人で全然同世代ではないが
ギルド的な集まりが近いかも知れない
自分が会社で働いていた時の上司の年齢を超えているが、自分は部下らしい部下を持ったり、組織をマネジメントしたことがない
いつまでも上の世代に対して文句言ってれば良いわけではない
自然にフラットな関係のコミュニティが作れるか
ホラクラシー型
同年代で企業にいる人は部長的なポジションにいたりするので、それと同等のビジネススキルを持っておきたい
あるいはそれを差し置いてお願いされるだけの専門性
教える機会がないため、実は学ぶ機会も弱い
営業経験のなさがツケとして回ってくる
人と会うのも仕事のうち
暇な時にお客さんに電話するということを何の苦もなくできる人がいる
厚生年金なしで老後を乗り切れるか
40年会社で働いて月額平均収入42.8万でもらえる額は月額約9.1万円
基礎年金は月額約6.5万円
仕事には3レイヤーあり、同時に3つはできない
現場
ミドルマネジメント
経営
会社もコミュニティである
大小さまざまな規模だが、街と同じで自分がコントロールできることできないこと、合う合わないがある
最初の頃は自分の労働力を売る場所だった
給料に見合う労働をしていれば良いと考えていた
会社としては粗利を出さないと継続できない
地位が上がりできることや関係性ができていくに連れ、一人ではできないことができる場所になってきた
職人だけでも成り立たない
住んでいる地域にいる人達と、会社の人達のどちらが信頼できるか
行政府と株式会社のどちらのガバナンスが良いか
同質性が高いと飽きる
得意不得意や仕事の幅に偏りができて安定しない
貯蓄を投資に回す必要性
お金に働いてもらう
会社などの仕組みを知ることで社会の仕組みを知る
というモチベーションもあって起業した
構造主義的な態度?
確定申告は嫌いではない
締め切りが嫌い
法人格とは
この場合の思想・信条の自由により雇入れを拒否する権利がある
大抵の会社の仕組みは人がさぼること、悪事を働くことを前提に作られている
もっと自由にできるはず
特に知っている人同士、価値観が近い人同士で作る場合
一方、似たもの同士を集める危険性として、メインの業務以外の事務や会計、営業活動を軽視してしまう傾向などがある
契約書や仕様書をしっかり読むようになった
法務担当者の重要性
シェアリングエコノミーが可能にしたもの
あらゆる資産を流動化
儲けのためにやらない人達の仕事
専門家にとっては質・相場共に下がって嬉しくない影響
消費者としては専門家ほどの質を求めておらず、嬉しい場合がある
事業を作る
自分のスキルや人格など全てを投入できるもの
デザインやプログラミングをクライアントの課題解決ではなく自分の事業のために使い、それで報酬を得る
参考
竹熊健太郎『フリーランス、40歳の壁』
フリーランスだけでなく同世代で会社を作っても同じ問題がある
リンダ・グラットン『ワーク・シフト』
第一のシフト
専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築く
一つのものごとに集中して本腰を入れることが出発点になる
第二のシフト
自分を中心に据えつつも、ほかの人たちとの強い関わりを保った働き方を見いだすこと
第三のシフト
消費をひたすら追求する人生を脱却し、情熱的になにかを生み出す人生に転換すること
リチャード・フロリダ『クリエイティブ都市論』
クリエイティブ・クラスター、巨大生産拠点、メガシティ、地方部の4つの「デコボコな世界」になる
高度な専門技能と才能をもつ人材は、自分と似たような志向と能力をもつ人たちと寄り集まって生活するようになる
自然が美しい土地や気候が快適な土地が好まれる可能性もある
そういう土地には、創造的な人材の生活のニーズを満たし、わがままにこたえる仕事に就く人たちも集まってくる
マッサージ師、美容師、料理人、旅行代理業者、コーチ、教師、小売業者など
ローレンス・J・ピーター、レイモンド・ハル『ピーターの法則』
階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する