アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』
人間の身体や精神は現代に適応できていない
サバンナではカロリー摂取が最重要だったし、危険に対する不安と回避のための計画が必要だった
HPA系
緊急性の高い脅威に遭遇したときのために発達
ストレスのシステムを発動
スマホはドラッグ
マルチタスクができていると思ってる人は、脳に騙されている可能性が高い
ドーパミンが出て気持ちよくなってるだけ
本当にできる人は人口の1〜2%
ワーキングメモリに悪影響
人間は悪い噂が好き
生き延びる上で食べ物とゴシップが重要だった
社交への欲求
自分のことを話すと報酬中枢が活発化する
周りの人と絆を深め、他者の反応を見て自分がどう思われているかを知れる
活発になる程度は個人差があるが、SNSをよく使う人ほど活発化する
セロトニンが自分の社会的地位をどう理解するかに影響する
ボスの地位を失った猿はセロトニン分泌が低下し、うつ状態になった
原因はまだはっきりしていないが、新しいボスの脅威にならないようにする自然の摂理かもしれない
ミラーニューロンは他者を模倣することで学習する
他人と実際に会うことで最も活性化する
次は演劇鑑賞
スクリーンをみていても活性化しない
VRならどうか?
解決策は運動
6ヶ月で最低52時間、分解すると週に2時間
これより長く運動してもさらに効果があるわけではないらしい
なぜ運動で集中力が増すのか
おそらく狩猟採集民だったから
生物学的な生存メカニズムを活用する
不安も減る
自然に近い方がいいと思うのは思考の罠
自然主義的誤謬
避妊、ペースメーカー、眼鏡
身体を動かすと集中力が高まりストレス耐性がつくのは実験から分かったことで、祖先がそういう暮らしをしていたからではない
スマホを使い過ぎると弊害が出るのも実験から分かってることで、祖先がスマホを持ってなかったからではない