東浩紀『訂正可能性の哲学』
ひとは言葉を使ってゲームをしている
ヴィトゲンシュタイン
あるゲームをしていたつもりが、いつのまにか別のゲームに入り込んでしまう
家族的類似性
本論で新しい家族論の基盤にする
どのような現在の意図も、これから選択するかもしれないいかなる行為と調和するように解釈することができる
クリプキ
自然言語の曖昧さに起因するものでなく、数学や論理学を含む科学的な知一般の条件であることが示された
規則があってそれを理解するプレイヤーが共同体を作るのではなく、先に共同体があり、それがプレイヤーを選別することで規則が確定する
保守もリベラルも抽象的な目標では一致する
弱者支援
リベラルはできるだけ広く捉えた普遍的な制度を構築しようとする
保守はまず「わたしたち」のなかの「弱者」を救おうとする
主義主張の対立というより連帯の感覚の対立
閉鎖性と解放性の対立と重なる
ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』
思想や価値観の共有ではなく目のまえの他者が感じている「苦痛」への共感に連帯の基礎を求める
細部への同一化
同じ〇〇人、同じ組合、同じ幼な子を抱える親であるなど
共感の経験によって大きな思想や価値観の差異が些細なものに思えてくる
現状の共感共同体への単純な居直りではない
hysysk.iconローティの『プラグマティズムの帰結』の訳には室井尚と吉岡洋が関わっている 吉岡がよく言っていた人生の偶然性や必然性のなさはこの辺りから来ているのかも知れない