母体の減衰と個人主義
ぼくは今のところ個人主義的な考えが濃くて、ゼロサムゲームが苦手で、これらは「パイは成長を続ける」という前提の上に成り立っているところはあって。人口が減っていく、労働人口が減っていく、このままだとあらゆる面でパイの奪い合いになる、という状況になると、なかなか楽観的なままでいられなくて、ふと考え始めると少し薄暗い気持ちになる。 たとえばぼくは、国に対してなにか期待できることはあるだろうか?消費税増税は、まあ別にいいとして、軽減税率のことを思うと本当につらい気持ちになってしまう。ただでさえ「足りない」となりがちなリソースが、どれだけその対応に当てられていくというのだろうか。
「Grow with Google」は、すごいと思った。なんて夢のあるお話なのだろう。もし「Google 国籍」というものを選択できるのなら、ぼくはスッとそれを選択してしまうのではないか。そんな考えが頭をよぎった。そこいらの国家よりも、とある企業グループの方がしっかりと教育を与えてくれるかもしれないというのだ。ぼくは、国に対してなにか期待できることはあるだろうか? 小手先の施策では、母体は成長に転じないであろう…。大きな変化があるとしたら、テクノロジによってゲームルールが大きく変わるケースくらいしか想像できない。