逆参照的動機付け
from 2025-09-22
タイトルは仮
水谷隼は「あの人だったら耐えられないけど自分だったら耐えられる」といった気の持ち方を使っていたらしい。
こういうのなんていうんだろう。負けず嫌い?
雑に検索して出てきたインタビュー
https://ufit.co.jp/blogs/interview/jun-mizutani-5?srsltid=AfmBOorJDq_F3w5fXS0VJ_yMcNVOX1RUwLgWhz6DmbOczZx2ft8lNMbp
水谷:僕は現役時代卓球選手として27年間卓球をやり続けてきたんですけど、勝つために継続って絶対必要なことなんですよね。周りの選手を見てると、中高時代は継続して一生懸命で来たけど大学からちょっとずつ練習量が落ちていく選手がすごく多いです。
逆にそういう選手とかを見て「自分は絶対こうはならないぞ」「自分はずっと頑張って一生懸命継続して、オリンピックで優勝するんだ」っていう気持ちを心に秘めて継続して頑張ってきました。
やっぱ人と同じレベルにいたくなかったんですよね。
最初はそうであっても最後までそうあれるのはなかなかないんじゃないか、、、最初から一番うまくてやめるときも一番うまかったとかでないと。
最初は根拠がないものだが、その通りに行動すればどんどん強化されるし、逆に反証してしまえば役に立たなくなるように思う。
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「逆参照的動機づけ(reverse comparative motivation)」は学術的に確立した専門用語ではない。社会的比較理論の枠組み(下方比較・対比効果・比較に基づく動機づけ)で説明される現象を指す記述的表現に過ぎない。
以下、対応する既存の専門用語と代表的文献を提示する。各項目はこの現象(他者の失敗や非継続を参照して自分の継続意欲を高める)を論じる際に学術的に使える枠組み・実証研究である。
1. 社会的比較(Social comparison)と「上方/下方比較」
概要:人は自分を他者と比較して自己評価や行動を調整する(上方比較=自分より優れた他者、下方比較=自分より劣った他者)。下方比較は自己評価向上や安心感をもたらし、場合によっては動機づけに影響する。
参照:Noba Project の解説(総説的入門)。(nobaproject.com)
このリンク先まとまってるhoshihara.icon
(流し読みできなかったものをコピペして精読している)
A model of social comparison that emphasizes one’s closeness to the comparison target, the relative performance of that target person, and the relevance of the comparison behavior to one’s self-concept.
以下を強調する社会比較のモデル
比較対象との近接性
比較対象との相対的なパフォーマンス
比較行動と自己概念の関連性
2. 同化(assimilation)と対比(contrast)—比較後の帰結の理論
概要:比較対象が自分と「似ている」と感じられると同化(目標化・模倣の促進)が起き、逆に「差が大きい/対照的」と認識されると対比(自己と対象を明確に区別して自己評価を維持)が生じる。水谷の述べる「他人はやめるが自分はやめない」という思考は、対比を利用して自己効力感を強める一例として説明できる。
参照:Mussweiler の比較過程論、Barkerらの同化/対比の実験的研究。(ResearchGate)
3. 社会的比較と動機づけ(直接的なレビュー/章)
概要:社会的比較が目標追求・課題従事(task engagement)に与える影響を整理した最近の総説・章。比較の方向(上方/下方)と「差の大きさ(extremity)」、およびコントロール可能性で動機への効果が変わると論じられている。
参照:Diel, Crusius, Hofmann, Friese(2024–2025 年の章)“Social Comparison and Motivation”。(社会的比較を動機づけ介入に応用した実験も扱う)。(ResearchGate)
4. 「他者の失敗を見せる/失敗事例の提示」が観察者の行動意図に与える影響(実証)
概要:他者の失敗経験を見せることで、観察者の「やってみようという意図(intention to try)」が高まるという実証研究がある。これは「他者の失敗参照」が動機づけに資する可能性を直接示す。
参照:Luan & Li(2022)“Failed players, successful advertisements: Does showing the failure experience increase observers' intention to try?”。(journal.psych.ac.cn)
5. 「他者を鏡としてとらえる(contingent social comparison)」が課題従事を促す研究
概要:比較対象を「鏡(自分の状態に関わる情報源)」として使う指示を与えると課題への従事が高まるとする研究。比較を戦略的に用いることでモチベーションを操作できることを示す。
参照:Wang et al. “Taking Others as a Mirror: Contingent Social Comparison Promotes Task Engagement”。(PMC)
6. 下方比較の促進効果・阻害効果に関する最近の検討(レビュー/実験)
概要:下方比較は安心感や自己回復に寄与するが、創造性や長期的パフォーマンスに負の影響を与える場合もある。したがって「他者の失敗参照=常に有益」とは言えない。文脈依存性が強い。
参照:Yang et al.(2023)の下方比較研究、Nie(2024)レビュー等。(PMC)
――――まとめ(学術的な言い換えと引用候補)
学術的には「逆参照的動機づけ」を使うより、次の用語を使って説明・引用すべきである:social comparison(社会的比較), downward social comparison(下方比較), contrast effect(対比効果), contingent social comparison / taking others as a mirror(比較の戦略的利用)。これらの文献は君が指す現象(他者のやめる姿を参照して“自分はやめない”と決意する)を実証的・理論的に支持する出典になる。(nobaproject.com)
ここでのmirrorはたんに参照先という意味で反面教師的な意味ではないhoshihara.icon
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単に下方比較といえる?
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