睡眠相後退症候群
Delayed Sleep-Wake Phase Disorder
日中の行動や心理状態と関わりなく、朝方まで入眠できませんが、いったん入眠すると比較的安定した睡眠が得られ、遅い時刻まで起きられません。睡眠時間帯が遅れて固定してしまっているのです。このために定刻に登校や出社ができず、社会生活上の問題となります。患者さんの体内時計の状態を調べると、体温リズムやホルモンリズムが3~4時間遅れています。これが原因で睡眠時間帯が遅れてしまうのです。 治療法
睡眠日誌を2週間つける
光
高照度光療法
午前中に2500ルクス・30分以上(目標:1万ルクス・2時間)
午後でもよい?
原則的には有効性の高い朝方(効果率53%)に行いますが、日中(32%)や夕方(38%)に行うこともあります。
午前中に散歩をする
日当たりのよい部屋でカーテンを開ける
午後にサングラスをかける
体温
午前中に運動をする
時間療法
漸進的時間療法(10分ずつ早く寝る、起きるなど)
前進させる場合と後退させる場合があるみたい
遅く寝て一周させることもあるということ
朝ごはんを食べる
薬物療法
ラメルテオンを夕方に低用量服用する
アリピプラゾール
ビタミンB12
市販薬もあるが効果が薄い
睡眠衛生指導
睡眠について知る
①睡眠日誌での計測を行い、リズムのずれの評価を行うとともに、病棟スタッフによる客観的な観察・評価も行います。 ②高照度光療法(5,000~10,000ルクスの高照度光を毎日決まった時間に2時間浴びる)を行います。 2時間は難しいなー
朝起きてどこかのカフェのテラス席に2時間滞在するとか
スタバ
TSUTAYA
図書館のテラスとか
午前中の散歩は体温を上げるのでなお良いそうだ
朝の散歩も効果的です。
午前中はなるべく外出して体温や血圧を上げるようにしましょう。
③病棟のスケジュールに合わせて生活することで、睡眠-覚醒リズムを修正します。
④メラトニンを調整する薬剤を用いて、リズムの修正を補助することもあります。 「ビタミンB12製剤の服用」と「朝起きたら30分の日光浴か早朝散歩」が効果があります。そうすると、翌日の朝はいつもより少し早く目覚めることができます。午前中はなるべく外出して体温や血圧を上げて身体のエンジンを始動するように工夫しましょう。また、三食を決まった時間にとること、特に朝食は体調が良くないことが多いでしょうが必ず取ることが大切です。 光曝露は30分を最低としているところが多い
体調が良くなくても摂れという強い主張
社会的な同調因子も役に立つ
コロナ禍でDSWPD患者の症状が悪化
睡眠リズム障害の有病率(何人中何人がリズム障害なのか)を測定することは非常に困難です。なぜならば、リズム障害の人はアンケートに回答できる時間に起きていないことがあるからです。
わらう