ディスレクシア
ディスレクシアは、学習障害(LD)のひとつのタイプとされ、全体的な発達には遅れはないのに文字の読み書きに限定した困難がある症状。知的能力の低さや勉強不足が原因ではなく、脳機能の発達に問題があるとされている。発達性読字障害とも呼ばれる。 発達障害の学習障害に位置づけられており、2013年に改定された米国精神医学会の診断基準(DSM-5)では、限局性学習症(いわゆる学習障害)のなかで読字に限定した症状を示すタイプの代替的な用語としてdyslexia(ディスレクシア)を使用しても良いことになった。ディス(dys)はギリシャ語の「困難」「欠如」という意味、lexiaは「読む」という意味。 ディスレクシアの初期症状
読字障害
幼児期には文字に興味がないし、覚えようとしない
語あるいは文節の途中で区切ってしまう
読んでいるところを確認するように指で押さえながら読む
文字間や行間を狭くするとさらに読みにくくなる
初期には音読よりも黙読が苦手である
一度、音読して内容理解ができると二回目の読みは比較的スムーズになる
文末などは適当に自分で変えて読んでしまう
音と記号である文字をつなげ操作する能力(音韻認識)が弱い 記号である文字の形や構成している部分を正しく認識できない
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書字障害
促音(「がっこう」の「っ」)、撥音(「とんでもない」の「ん」)、二重母音(「おかあさん」の「かあ」)など特殊音節の誤りが多い 「わ」と「は」、「お」と「を」のように耳で聞くと同じ音(オン)の表記に誤りが多い
「め」と「ぬ」、「わ」と「ね」、「雷」と「雪」のように形態的に似ている文字の誤りが多い
画数の多い漢字に誤りが多い