言語新作(造語症)
neologism
〈造語症neologism〉ともいわれ,語あるいは語の一部を合成して新しい語をつくること。これは個人的につくられた,すなわち私的な意味または音声をもった言葉であり,日常的な言語使用の規範からはずれている。臨床的には精神分裂病者にしばしばみられ,あるものは無意味であるが,あるものはわれわれの言語では適さない,
・言葉を組み合わせて,自分だけにしか分からないような造語を作る
高機能自閉症(High Functioning Autism)・アスペルガー症候群等
彼らの書くものが我々にとって奇妙かといえば、それは「われわれの言語が健康な人間の世界の日常的使用のためにつくられ、狂気の世界を記述するのに適していないから」(クラウス・コンラート)だろう。自分の体験を素直に表現すれば、それは奇妙になるしかないのである。
「言語新作」とは、新しい言葉を自作したり、ある言葉に別の意味を持たせたりする症状である。たとえば、ある患者さんが「ハデンがくる」と訴えたので、一体何を言っているんだろうと思ったら、「波電」のことだった。「電波」を逆にした造語だったようである。