言語の基本的特徴
言語使用の創造性
人間言語は不連続的な記号を用いて、無限の(infinite)メッセージを作り出すことが可能である。人間言語のこの特徴を「不連続記号の使用による無限性」(discrete infinity)と呼ぶ。不連続記号の使用による無限性は言語使用の創造的側面を支える言語機能の重要な性質の一つである。
・初めて見た文でも、文法に則っていれば的確に理解できる
・内的・外的刺激に統制されない(寒いと感じていても「ちょうどよい」と発話できる。つまり嘘を表現できる)
・一定の表現に拘束されない(「ごはんにしよう」「もうすぐお昼だね」「この先に美味しいお店ができたよ」)
形容詞は現象と一対一にならない。
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言語は連続する事象を固定な離散表現にする。固定化の方向性によっては起きた事象と解離していく
意味論学者ウェンデル・ジョンソンは、つねに変化している現実を固定的な言葉で表現することがたくさんの問題を引き起こしている、と指摘している。「わたしたちの言葉は、古代の無知な人間たちがつくりだした不完全な道具である。それはアニミスティックな言葉であり、安定と不変、類似、標準、ものごとの種類、魔法のような変化、すみやかな治癒、シンプルな問題、最終的な解決について表現するためには適している。しかし、わたしたちが表現しようとしている世界は、プロセス、変化、差異、複数の局面、機能、関係性、成長、相互作用、進歩、学習、模倣、複雑性に満ちている。絶えず変化している世界と、どちらかといえば固定的な言葉のあいだにあるずれが、ある種の問題を引き起こしている。
出典
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品詞の処理
「色のない緑のアイデアが猛然と眠る」を聞くと、文として無意味でも間違っていない文と感じる。統語範疇(品詞)の並びが規則にあっているからだ。人が知っているのは語順ではなく品詞の配列の仕方である。
言語を処理する条件
・個々の単語の属する品詞
・品詞の並び方
・長距離依存性
・動詞が意味をなすために必要な統語的意味役割の集合(項構造)
・埋込構造
日本語の品詞
名詞、助詞、形容詞、形容動詞、動詞、副詞、接続詞…
英語の場合
名詞、動詞、前置詞、限定し、形容詞、副詞…
参考