行動変容
母親「先生、うちの子ぜんぜん治りません。」
小生「お母さん、誰が塗ってますか?」
母親「本人が塗ってます。」
小生「ぼく、最後にいつ塗った?」
患者「う〜ん」
母親「◯◯ちゃん、最後にいつ塗ったの?」
患者「塗ってない、一回も塗ってない。」
小生「それではなおりませんね。」
野菜を洗剤で洗う
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さすがに米は洗剤で洗わないが、おれの子供のころは、家庭科でサラダを作るときには、野菜を台所用の洗剤で洗えと教えられた。教科書にもそう書いてあった。いまも、たいていの台所用洗剤の用途には「野菜」「果物」と明記されている。お宅のを見てみて。もはや洗剤で洗う人は少ないだろうけれども。
知人がレタスを食器用洗剤で洗ってるのを見て「うわ~ドン引きだわ~今後の付き合い考えるわ~」とか思ったんですが、帰ってきて自分ちのファミリーフレッシュの注意書きを見てめちゃくちゃ衝撃を受けてる。
現在では「野菜・果物は水洗い」という考えが常識かもしれません。しかし、1956年(昭和31年)に日本で初めて登場した台所用洗剤は「野菜・果物・食器」を洗うためのものだったんですよ。
当時の野菜作りには、農薬だけでなく堆肥を使用していました。回虫(寄生虫の一種)の卵や、野菜に残った農薬を落とすために洗剤は欠かせないものだったのです。当時の厚生省から、「野菜と食器は台所用洗剤で洗浄して食品衛生の向上をはかること」と通達もあったほど。
野菜用洗剤
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https://youtu.be/VNGFep6rncY
ルルケンス氏は「なぜほとんどの人は同じ事を繰り返してしまうのか」を理解するためには、「人は何のために思考するのか?」という問いを考える必要があると述べており、脳科学者であれば「思考の目的とは『思考をやめること』」と答えるだろうとしています。
この心理的な視野の狭さとは、技術的限界、物理的限界、道徳的限界などであり、人はさまざまな限界の中で思考します。「これはいわば大きな箱の中で物事を考えるようなもの」とルルケンス氏は例えました。例えば、外食産業の人の場合、「客がレストランにやってきて、料理を食べて、代金を支払う」という業界標準の箱の中でビジネスを考えます。また、銀行に勤めている人の場合は「お金を人に渡してもらったら『ありがとうございます』と言い、そのお金をまた別の人に渡す」という箱の中でビジネスを考えます。この箱こそが業界の標準であり、専門分野の規範と呼べるものだ、とルルケンス氏は述べています。
97%の人は壁にぶつかっても以前と同じことを繰り返す、並外れた解決法を導き出す3%になるためには?
「スヌーズ・ン・ルーズ」という目覚まし時計がある。ネット経由で所有者の銀行口座とつながっていて、スヌーズボタンを押して二度寝をするたび、決まった金額が口座から引き落とされ、自分が好まない慈善団体に寄付されてしまうという仕組みだ。民主党を支持しているなら、自分が惰眠をむさぼることで共和党支援団体に10ドル寄付してしまう。あらかじめこう設定しておくことが、未来の自分を律する手段になるというわけだ。
スヌーズ・ン・ルーズは、正しい行動をしたときに報酬を与えるのではなく、失態を犯したときに罰を与えると宣言することで、望ましい行動を形成する。これは賢い考え方だ。罰よりも報酬のほうが嬉しいに決まっているが、習慣を変えることを目指すなら、ささやかな罰や不便さのほうがたいていは効果が高い*13。心理学で昔から言われている理論として、人間は当たりや、勝ちや、その他のポジティブな出来事よりも、ハズレや、負けや、その他のネガティブな出来事のほうに敏感になるからだ。