翻訳
文末整形スクリプト
1st author論文持ってる修士就活生が増えてるようで、それを達成してるM1後輩に話を聞いてみたら「日本語で文章書いて全部DeepL翻訳で英語化→英語化された文章をgoogle翻訳、みらい翻訳で日本語化→違和感ないか確認→指導教官に提出」というプロセスを踏んでるらしい。そりゃ早くなるわけだ。すごい
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これを見た人は、普通は「最大で76%」と解釈するだろう。日本語で「~」は「数字の範囲」を示すのが一般的である。例えば共同通信社の『記者ハンドブック』でもその意味で使っている。範囲の右側だけに数字があるので「最大」という解釈になる。最大なのだから、有効性は10%かもしれないし60%かもしれない。
しかし日本語の「~」によく似た英語の「~」(チルダ)には別の意味がある。「約」や「およそ」である。この意味を掲載している辞書は実は少ないのだが、たとえばMerriam-Websterの「tilde」には2bに「the mark used to indicate an approximate value」とある(リンク)。
つまり「~76%」を見て、私は「約76%」の意味かもしれないと疑ったわけである。仮に元データが英語で、日本語にした際に単に記号を「~」から「~」に置き換えたという可能性も考慮すると、「最大76%」なのか「約76%」なのか判断が悩ましい。
本当は恐ろしい「~」記号
福本友美子は,「翻訳家列伝 7」で,石井の訳文について「わかりやすいことばで,目に見えるように生き生きと綴られる訳文は,常に子どもと共に読むことを意識した結果であろう。声に出して読みやすく,耳で聞いて美しいその訳文は,その頃から次第に全国に広がった家庭文庫や公共図書館で読み聞かせをする現場の人々から大きな信頼と指示を得る」と評価している (『子どもの本・翻訳の歩み事典』91) 。
石井桃子の『クマのプーさん』の翻訳についての考察 : 子どもの言語世界をどう表すか