発話行為
または言語行為、sppech act
日常言語学派オースティンによると、発話は「何かするための行為」と捉えている。
「この子ネコの名前をピーマンにする」という発話は、事実を問題にするものではなく、「命名」という行為を行うものである。また、「私はのどが渇いている」という発話は、「飲み物を下さい」という要求行為となり得る。さらに、「私は忙しい」という発話は、「あなたの依頼を断る」という拒否行為となり得る。
しかしながら、、こうした発話行為は、解釈が一義的に決まるわけではなく、発話を取り巻く背景、つまり話し手と聞き手の人間関係を含めた文脈(context)によって変化する。そのため、誤解が生まれるのである。
出典