生物医学的研究の倫理規定
被験者は十分な情報を得たうえで、自発的に同意することが絶対に不可欠である。
被験者の福利に関連する配慮が、科学的関心や社会的利益よりも優先されるべきである。
実験の進行中、被験者はいつでも実験を中止させることができなければならない。
実験の責任者は実験の進行中、どの段階でも実験を中止する態勢を整えていなければならない。
だが現在、下記のような神経科学に関わる科学的進歩によって、新たな倫理上の問題が生じている。
脳画像などの新技術によって、人間の脳とその機能について、空間的にも時間的にも高い解像度での検査が可能となっている。
薬物によって脳機能を選択的に変えることで、心理的変化を引き起こすことが可能である。
行動の改善により脳機能も変化するということを、治療法の研究が明らかにしている。
出典