甘えが受け入れられないとき
甘え
相手に寛容や許容を求める
甘えの強要
相手に寛容や許容を強要する
甘えが強い人は被害者意識を持ちやすい
甘えたい気持ちがそのままに受け入れられないとき、「すねる」「ひがむ」「ひねくれる」「うらむ」といった心理が生じ、そこに被害者意識が含まれるという、精神医学者・土井健郎の甘え理論が頭に浮かんだ。。 土井によれば、素直に甘えさせてくれないから「すねる」ことになる。「ひがむ」のは、自分が不当な扱いを受けたと曲解するわけだが、それは自分の甘えの当てが外れたことに起因する。「ひねくれる」のは、甘えることをしないで相手に背を向けさせることだが、それは自分の甘えの期待に応えなかったと感じることによる。甘えが拒絶されたということで相手に敵意を向けるのが「うらむ」である
これらの歪んだ甘えの心理には、非常に自分勝手な被害者感情が含まれている。ほめてもらいたいのに、ちょっとしたミスをして、叱られてしまった。こんなに頑張っているのに、労をねぎらうことなく、急かしてきた。失敗したのを自分が一番気にしているのに、慰めるどころか説教口調で注意してきた。いわば、甘えたい気持ちが受け入れられなかった。期待を裏切られた。そこに被害者意識が生じる。叱ってリ注意したりした側にけっして非があるわけではない。でも、傷ついたのは確かなのだ。
もっとほめてほしい、もっと評価してほしい。それならば、ほめられるようなこと、評価されるようなことをして、自分をしっかり求めてくれとアピールすればよいのだが、それがしにくいのが「甘え文化」と言える。
自分からアピールせずに、相手がこちらのひそやかな要求に応えてくれることをひたすら期待して待つ。それが日本流のやり方なのだ。だからこそ相手の出方が非常に気になる。甘えに応えてくれないと、見捨てられたような被害感情が生じる。
※単に上司を評価していないだけでは