決して分かったつもりになるな
飛躍的の余地は常にある。
確かに結果は予想以上だった。しかし、エフラット、すべてがうまくいっていたわけじゃないんだ。
もし、システムをどこまでも改善し続けたら、すばらしいシステムができあがるはずである。しかし、それでもまだ改善の余地はある。ただし、改善努力を始めた最初の頃ほどの劇的な改善は望めない。収穫逓減の法則だ。しかし、父の場合は少し違う。父が改善努力の話をする時は、いつも大きなブレークスルーについてだ。それまでとはまったく違う未知の領域、高い次元を切り開くような話なのだ。
「わかっている」と思うと、直感や頭脳をあまり働かさなくなってしまうからだろうか。そうに違いない。すべてうまくいっている、知り得ることはもうすべて知りつくした、あとできることは、磨きをかけることぐらいだなどと思っている人は、わざわざ時間と労力をかけてブレークスルーを探すようなことはしない。
何も問題がないように見える状況の時、すでに良好な状況の時はどうするの? どこからスタートするの?
その時の『好ましい現象』、つまりその時、何がこの会社の強みになっているのかを探してみるんだ。