昼の研究と夜の研究
昼の研究
「職業として社会から必要とされ、給料をもらうための存在」として仕事をすることが社会からは要請されているという点です。こうした存在がなす研究を「昼の研究」としましょう。
夜の研究
一方、松尾先生は「昼の研究」の大切さを認めながらも、「夜の研究」という概念を持ち出します。これは研究者のもうひとつの側面ーすなわち「自分の中に存在する内なる好奇心にしたがうこと」から為される研究であると考えられます。
「昼の研究」とは「食うための研究」
「夜の研究」とは「知的好奇心にもとづく研究」
昼と夜の割合が7:3だと我慢できるが、9:1だと不快である。報酬が良くても不快である。3:7にしていきたい。
出典
その研究は「昼の研究」ですか、それとも「夜の研究」ですか?:あの研究者は「真夜中は別の顔」!?
松尾豊. (2013). 研究者の起源 (< 特集> 一人称研究の勧め). 人工知能学会誌, 28(5), 734-737.
参考
諏訪正樹, 堀浩一, 中島秀之, 松尾豊, 松原仁, 大武美保子, ... & 阿部明典. (2013). 一人称研究にまつわる Q&A (< 特集> 一人称研究の勧め). 人工知能学会誌, 28(5), 745-753.