映画
【審査員・黒沢清】
「いろいろあったけど、よかったよかった」となる映画が多すぎる。本当にいろいろあったなら、人は取り返しのつかない深手を負い、社会は急いでそれをあってはならないものとして葬り去ろうとするだろう。人と社会との間に一瞬走った亀裂を、絶対に後戻りさせてはならない。あなたがささやかに打ち込んだクサビは、案外強力なのだ。よかったよかったと辻褄を合わせる必要なんかどこにもない。「たかが映画だろう」と周りは言うかもしれない。しかし映画とは何だ? ぼんやりとみなが想像するものだけが映画ではない。表現の極北から見出される鋭い刃物のようなクサビで、人と社会とを永遠に分断させよう。これら二つが美しく共存するというのはまったくの欺瞞だ。このような映画製作に挑む若者を探している。それは大島渚が切り開いた道であり、決して閉ざしてはならないと思うから。
第2回大島渚賞「該当者なし」 授賞式の代わりに記念イベント
NYTで日本映画を研究する米国の研究者達が、国際競争力を持たない日本の映画やドラマの品質の低さは、役者と演技が軽視され、バラエティ芸人やお笑い芸人やアイドルという演技を全く学んでいない人々をドラマや映画に主要に採用する日本の特殊性が影響していると分析。
映画産業
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