接続詞
table:接続詞の分類
繋がりの仕方 具体例
論理 順接 だから 原因と結果をつなぐ だから、従って、ゆえに、よって、そのため
雨が降ってきた。従って外出をやめた。
すると 仮定/原因と結果をつなぐ すると、それでは、だとすると、そうしないと、さもないと
雨が降った。すると客足は落ちた
逆接 しかし 予想される前提に反することをつなぐ しかし、でも、それでも、ただ、だが、とはいえ、とはいうものの
雨が降った。しかし考慮はされなかった。
ところが 予想に反する意外性のあることをつなぐ ところが、にもかかわらず、それなのに、そのくせ
雨が降った。ところが売上が増えた。
整理 並列 そして 追加していく そして、それから、また
雨が降った。そして風も吹いた。
それに 累積していく それに、それに加えて、そればかりか、そのうえ、さらに、ひいては、しかも
寒くなってきた。しかも赤目が雨が降ってきた。
かつ 条件付きで累積していく かつ AとBも同時に満たす
及び 条件付きで累積していく AとB同時とは限らないが満たす
ならびに 条件付きで累積していく 及びより大きなものをつなぐ。もしくは種類が異なるものをつなぐ
対比 逆に 先行文と後続文が逆の意味の場合 反対に、逆に、反面
東京の売上は増えている。逆に大阪は減っている。
一方 逆ではないが、対になっているか相違点がある場合 それに対し、一方、他方、また
東京は売上が伸びている。一方、大阪は利益が伸びている。
または 二つの選択肢をつなぐ または、もしくは、ないしは
あるいは 三つ以上の選択肢から二つを提示する
列挙 第一に 序列や重要度でつなぐ 第一に、第二に、一つめに、ふたつめに
最初に 時間的順序、もしくは序列・重要度で繋ぐ 最初に、はじめに、まず
続いて、次に
その後に、さらに、最後に
意味づけ 置換 つまり 先行文を言い換える 「すなわち」先行する文と後続する文がほぼ同じ
「つまり」「要するに」別の分かりやすい表現に置き換えるという予告
「いわば」「いってみれば」別の異なる表現に置き換えるという予告
むしろ 先行文を否定的に受け継いで、後続文で言い換える 「むしろ」「かえって」「そうではなく」「というよりも」
例示 例えば 抽象的な先行文と具体的な後続文をつなぐ 「例えば」「かえって」「そうではなく」「というよりも」
特に 先行文に特別に当てはまる例である後続文をつなぐ 「特に」「とりわけ」「なかでも」
補足 なぜなら 先行文の理由である後続文をつなぐ 「なぜなら」「というのは」
ただし 先行文の成立条件、例外、言い足りていないこと、
関連情報となる後続文を述べる
展開 転換 さて 先行文と別のテーマがつながることを予告する 「さて」「ところで」「それにしても」「それはさておき」
では 本題につながることを予告する 「では」「それでは」
結論 このように 先行文を大きくまとめ結論を出すことを予告する 「このように」「こうして」「結局」「以上」
とにかく 先行文に出てきたさまざまな意見に、
一応の結論を示すことを予告する 「とにかく」「いずれにしても」「どのみち」
『通じる文章にする五つの力』清水久三子 を元に作成