意味記憶
類似:概念表象
エピソードとは異なり、時系列によって他と結びついているわけではなく、意味的な関係によって組織化されていると考えられる。マグカップから連想をしてみると「コーヒーカップ」「ティーカップ」などが浮かぶだろう。これは同じカテゴリーに属する、つまり意味的な類似が存在するからである。また「コーヒー」というのもすぐに連想されるだろう。これはコーヒーをそこに入れるからであり、これは「入れるもの-入れられるもの」という機能的な関係の存在を示唆する。
辞書と比べれば途方もなく微細な、しかし本質的な情報を含んでいる。たとえばマグカップとは、ある辞書を引くと「筒型をした取っ手のついた大きめのカップ」とされる。ここには材質についての記述はない。だから材質はなんでもいいのかと言えば、そうではない。たとえばガラスでできたマグカップが出てくれば、へぇ変わっていると思うだろうし、取っ手のついた竹筒にコーヒーが入っていれば相当に驚くだろう。よって、これら概念の一部は簡単に言語化できるが、言語では簡単に記述しきれないようなものも含んでいる。
出典