巨人の肩にのるSOGプロセス
Standing On the shoulders of Giants(SOG)
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1.Identify a Giant. 「巨人」を見つける
2.Identify the enormity of the area not addressed by the giant.巨人が取り組まなかった大きな領域を見つける
3.Get on the giant’s shoulders 巨人の肩にのる
(Gain the historical perspective - understand the giant’s solution better than he did. 歴史的視点を持つ-巨人よりも巨人の解決策を理解する)
4.Identify the conceptual difference between the reality that was improved so dramatically by the giant, and the area untouched. 巨人によって劇的に改善した現実と、触れなかったところの概念的な違いを見出す
5.Identify the wrong assumption. 間違った仮定を見出す
6.Conduct the full analysis to determine the core problem, solution, etc. 中核問題、解決策などを究明する
ショートバージョン
1.Identify a Giant 巨人を見つける
2.Enormity of unaffected area まだ影響が及んでいない大きな領域
3.Getting on the giant’s shoulders 巨人の肩に乗る
4.Conceptual difference 概念的相違
5.Wrong assumption 間違った仮定
6.Full analysis 十分な分析
例
DBR
1.Identify a Giant
大野耐一 トヨタ生産方式
2.Enormity of unaffected area
日本の製造業80%(トヨタ生産方式は日本の製造業においても20%しか実装されなかった)
3.Getting on the giant’s shoulders
フォードから大野へ 部分効率性とコスト中心の考えからフローの概念への移行
4.Conceptual difference
環境の安定性
5.Wrong assumption
製造業は安定している
6.Full analysis 十分な分析
フローの概念は安定した環境以上に不安定な生産環境に劇的な効果をもたらす。
具体的な分析は下記を参照
CCPM
1.Identify a Giant 巨人を見つける
クリティカルパス法
2.Enormity of unaffected area まだ影響が及んでいない大きな領域
全てのプロジェクト
3.Getting on the giant’s shoulders 巨人の肩に乗る
クリティカルパスがプロジェクトの期間を定義し、またプロジェクトのリードタイムに最も影響を与える特定少数の要素に集中させる。
4.Conceptual difference 概念的相違
それぞれのタスクの見積もりが約束として取られると、見積もり時間は長くなり、見積もりよりも実際のタスクの時間が短い場合でも前倒しで完了されなくなる。
5.Wrong assumption 間違った仮定
タスクの見積もりが短ければ、プロジェクトのリードタイムも短くなる。
6.Full analysis 十分な分析
クリティカルチェーンプロジェクトマネジメントを参照
マルチタスクを改善したCCPM
1.Identify a Giant 巨人を見つける
CCPM
2.Enormity of unaffected area まだ影響が及んでいない大きな領域
全てのプロジェクト
3.Getting on the giant’s shoulders 巨人の肩に乗る
以前考えられていたマルチタスクの影響を加味したプロジェクト
4.Conceptual difference 概念的相違
マルチタスクの影響が限定的だった
5.Wrong assumption 間違った仮定
マルチタスクはリードタイムを著しく引き延ばすが、キャパシティやタッチタイムへの影響は少ない
6.Full analysis 十分な分析
プロジェクト型S&Tツリーを参照
調和の源泉
1.Identify a Giant 巨人を見つける
TOC
2.Enormity of unaffected area まだ影響が及んでいない大きな領域
組織に属する人々の観点
3.Getting on the giant’s shoulders 巨人の肩に乗る
レッドカーブとグリーンカーブ
惰性(ルールに従う)
4.Conceptual difference 概念的相違
グリーンカーブを強固な土台として考える
5.Wrong assumption 間違った仮定
測定できないものは重要ではない
6.Full analysis 十分な分析
惰性を調和の源泉へと変えるアプローチ
参考
Eliyahu M. Goldratt (2011).『Never Say I Know』日本TOC推進協議会 TOCシンポジウム2011※有料会員資料
Standing on the Shoulders of Giants –Production concepts versus production applications The Hitachi Tool Engineering example
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