宮本茂
https://gyazo.com/af55429756e835f97843f3009d34eb23
スーパーマリオブラザーズは、パワーアップ版はノーマル版で挙動が変わるので面白い
小さいときは狭いところも進める
https://youtu.be/RznLrM2J8aE
アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである
宮本は24歳で任天堂に入社した。任天堂はそれまでの90年間、華やかとは言い難いカードゲームのビジネスを続けていたが、1970年代後半からビデオゲームの領域にも進出を始めていた。タイトーのアーケードゲーム「スペースインベーダー」が大好きだった宮本のために、父が友人である任天堂社長に引き合わせたのが入社のきっかけだ。余暇に作った玩具やゲームを社長面接で披露し、見事ビデオゲーム・プランナー助手として採用が決まった。
1980年代初期は任天堂にとって苦しい時期だった。アメリカのゲーム市場に参入を試み、惨憺たる結果に終わっている。倉庫に売れ残りが数千台も放置された状態で、エンジニアのリーダーが若き宮本に声をかけた。死に体になっている会社を救えるような新しいゲームをデザインできないか。いつでも謙虚な物腰を崩さない宮本は、当時を振り返って「他にやる人がいませんでしたから」という表現をしている。
このとき宮本が最初に作り出したゲームが、古典的名作「ドンキーコング」だった。ゲームの主人公は、口ひげをたくわえた配管工。のちに、任天堂アメリカ法人が使っていた倉庫の大家マリオ・シーゲルにちなんで、「マリオ」という名前がついた。このマリオが、ゲーム史を代表するベストセラー・シリーズ「スーパーマリオブラザーズ」で大活躍することとなったのである。