失語
aphasia
失語(aphasia)とは、大脳損傷による、一旦獲得された言語機能の崩壊状態をいう。
したがって、構音器官の障害による構音障害(dysarthria)とは異なる。失語は大きくは、言語の表出面の障害が主体である運動性の失語と、理解面の障害が主体である感覚性の失語に分けられる。
前者の代表がブローカ失語であり、後者の代表がウェルニッケ失語である。その他の失語型としては、復唱の障害と錯語を主徴とする伝導失語、復唱は保たれる超皮質性の失語型などがある。
出典
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ウェルニッケ言語野の損傷
相手のいっていることが理解できなくなる(感覚性失語)
ブローカ言語野の損傷
言われたことは理解できても発話が困難になる(運動性失語)
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