失行
運動観念失行
別れ際にサヨナラができるのに、サヨナラの身振りをするように求めるとできない、というように、自動的行為は可能であるのに意図的行為ができない症状を運動観念失行という。
この運動観念失行は、慣習的行為に対応した「動作に関する情報」である手続き記憶を、パントマイム行為など意図的状況下で、すなわち顕在的(explicit)なルートないし過程で取り出せない状態と考えられる。潜在的(implicit)なルートではその手続き記憶を取り出すことは可能で、したがって自然な自動的状況下では行為に支障はない。
観念失行
観念失行では物品の使用が困難になる。
鉛筆をドライバーのように使用する錯行為は、別個の手続き記憶が誤って取り出された結果と解釈できる。 物に関する知識とは、物品そのものについての意味記憶に当たり、動作に関する情報とは、物の使用に際して自然状況下で惹起される運動である手続き記憶に当たる
概念失行(conceptual apraxia)
物に関する知識およびそれに対応する動作の知識に関わる障害
出典
関連
観念失行