公正世界仮説
世界公正仮説
just-world hypothesis
われわれ人間は、自分が正しくあろうと望むのではない。自分が正しい(さらに、賢いし、礼儀正しいし、優れている)人間だと信じたいのである。正しくあろうという動機と、自分が正しいと信じようとする動機は、同じ方向に働くこともあるが、方向が違う場合もある。
aronson, The social animnal 1984
公正世界仮説(こうせいせかいかせつ、just-world hypothesis)または公正世界誤謬(こうせいせかいごびゅう、just-world fallacy)とは、人間の行いに対して公正な結果が返ってくるものである、と考える認知バイアス、もしくは思い込みである。また、この世界は公正世界である、という信念を公正世界信念(belief in a just world)という。公正世界仮説は社会心理学者によって広く研究されてきており、メルビン・J・ラーナーが1960年代初頭に行った研究が嚆矢とされる。以来、様々な状況下や文化圏における、公正世界仮説に基づく行動予測の検証が行われ、それによって公正世界信念の理論的な理解の明確化と拡張が行なわれてきた。
公正世界仮説の偏った方向性
悪党が死んだとき来世では報いを受けるという。無垢な子供や動物が悲惨な死に方をしたとき来世では報われるという。悲惨な死に方をした無垢な子供の前世が悪党であったというような解釈は行われない。
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